介護職における男女の役割
介護職の男女比
介護職と一言でいってもホームヘルパーや介護福祉士、ケアマネジャーなどさまざまな職種があり、仕事内容や男女の比率も異なります。たとえば高齢者の自宅を訪問して身の回りのお世話や家事のサポートをするホームヘルパーは全体の9割を女性が占め、訪問時間が決まっているので家庭と両立しながらできるため、正社員ではなくパートやアルバイトとして従事している人が多いです。ですが、同じ訪問介護サービスでも生活状況を考慮して介護サービスの内容をまとめる訪問介護計画書を作成するサービス責任者は男性の方が多めですし、窓口業務を担い営業的な役割を持つ生活相談員や支援相談員は約4割が男性です。
また、特別養護老人ホームなどでは男性も女性も働いていますが、夜勤は力を必要とする仕事が多くなるため男性の方が多くなっています。
男性介護士が増えつつある
介護職は仕事内容が家事に近いためか、女性の割合の方が多めですが最近は男性も増えつつあります。
これには介護保険制度が導入されたことで、介護度に応じて入所できる施設が定められるようになり、寝たきりや片麻痺の人が増え、力を必要とする仕事が多くなり男性の腕力が求められるようになったことが大きく関係しています。
また、「介護職」という職業が確立され、資格や専門学校などができたことで社会的にも認知されるようになり、仕事のひとつとして選択しやすくなったことも理由のひとつです。
男性だからこそ直面する壁
男性介護士が増えてきたといっても介護職は女性の仕事だというイメージがまだ根強く残っているため、女性介護士の方が受け入れられやすいのが現状です。介護職の仕事はただ単に高齢者の身の回りのお世話や家事の援助をするだけでなく、一緒に喜んだり悲しんだりなど感情を共有する感情労働も多いので、感受性が豊かな女性介護士の方が多く求められているのかもしれません。
また、介護サービスは直接体に触れて行うことも多いので、男性介護士にはどうしても性的なイメージがまとわりついてしまい、女性の利用者が恥ずかしがったり嫌がったりすることも少なくありませんが、女性介護士は性別を問わずに受け入れられやすいので拒否されることはほとんどありません。しかし、入浴や移動の介助は腕力を必要とするため、力がある男性介護士の方が安心できて頼りにされています。
男性介護士に比べてまだまだ女性介護士の割合の方が多いため、「介護職=女性の仕事」「男性に向いていない」といったイメージを持っている人も少なくありません。ですが、男性だからこそできる仕事、任せられる仕事も多いので性別を理由に諦める必要はありません。
男性介護士が重宝される理由を知りたい人へ
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